私たち人間は味覚を持っているので、「これは美味しい!」とか「これはまずい!」と感じることができますね。でも薬膳では、「味」はただそれだけのものではないと考えています。薬膳では味覚を、酸味、苦味、甘味、辛味、鹹味の五つに分けていますが、味覚それぞれに独自の作用があるとしているのです。
酸味:粘膜を保護する
苦味:熱をさます
甘味:養分を補給する
辛味:体を温める
鹹味:他の四味を中和させて吸収しやすくする
こうした「味の働き」を活用するのも薬膳の大きな特徴といえるのです。
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