食物の性質に四気・五味があるということは何度もお話ししていますが、この五味は五行の理論に基づいているので、それぞれ対応する臓器があります。
酸味は「肝」、苦味は「心」、甘味は「脾」、辛味は「肺」、鹹味は「腎」という具合ですが、その味覚が対応する臓器に働きかけるのです。ですから例えば肝臓が弱っていると感じたら、酸味を意識して食べるようにすれば、肝臓の働きを助けることになります。
「美味しい」、「まずい」というだけでなく、「この味はこの臓器」と意識した食事を心掛ければ、食事が一層有益なものになるでしょう。
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