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Vol.170 夏は苦味

湯 忠立先生

2017/06/28

前回、五味にはそれぞれ対応する五臓があるとお話ししましたが、苦味と「心」についてもう少しお話ししましょう。
 
苦味には熱を冷ます作用や消炎作用があります。そして「心」の働きを助けるので、循環器系統の活動を活発にします。ということは、夏の暑さで体力が消耗したとき、体内の熱を下げて血液の循環を良くするので、疲労回復にも役立つことになります。
 
ゴーヤ(苦瓜)、アスパラ、緑茶などが代表的なものですが、こうした食材は正に夏にうってつけといえます。「苦いのはどうも・・・」という方もおられるでしょうが、夏こそ苦味で暑さに負けない体力作りをしましょう。

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この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。