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Vol.208 擬宝珠のこと

湯 忠立先生

2018/03/28

前回、ヨーロッパでタマネギが魔除けとされていたと書きましたが、日本でもちょっと不思議なものがあります。橋の欄干や神社やお寺の回廊に擬宝珠(ぎぼし)というタマネギ型の装飾を見かけたことはありませんか。これはネギの花にも似ているので「葱台(そうだい)」とも呼ばれるものです。仏教で宝珠というのは大変貴重なものとされているので、その形を模したものとも言われていますが、タマネギの独特の臭気が魔除けの効果があると信じられたためという説もあります。確かにお寺以外のところにもあるのですから、この方が説得力があるように思います。いずれにしてもタマネギに不思議な力があると感じたのは世界共通のようですね。

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この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。