食材を組み合わせる際、いわゆる「食合わせ」には注意が必要です。中医薬膳学でも古くから多くの例が挙げられています。
主なものとして
・豚肉と梅干《本草綱目》
・ワタリガニと柿《本草綱目》
・羊肉とカボチャ《随息居飲食譜》
・ネギと蜂蜜《千金食治》
・朝鮮人参と大根《得配本草》
などがあります。
この中のあるものは現代科学の研究により実証されているものもあります。例えば、カルシウムが豊富な牛乳などは、ホウレン草などシュウ酸を多く含む食材と組み合わせると、シュウ酸カルシウムを形成して結石の原因となる可能性があることが指摘されています。しかし検査技術が未発達だった古い文献の中には偶然性や偏った味方によるものも見受けられます。今後、更なる研究が必要でしょう。
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