東洋医学的暮らし方
Vol.275 薬味の話

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生
2019/07/10
ネギや生姜、シソ葉、ミョウガなど、素麺や冷奴に欠かせないのが薬味ですが、なぜ「薬味」というか考えたことはありますか? 「香辛料」や「スパイス」でなく「薬味」と呼ばれるのは、それなりの理由があるからなのです。


薬味は、中国で1~2世紀ころに成立したとされている『神農本草経』にその言葉が記されているように、もともとは生薬の持つ効能を指す医学用語だったと考えられます。その後、漢方薬を処方するする際に補助的に加えるものとして「加薬味」という使われ方が出てきて、それが省略されて「薬味」と呼ばれるようになりました。(現在の「かやくご飯」もここにルーツがあるようです)
漢方薬の効能を高めるためだった「薬味」が医食同源、料理にも応用されたわけですが、現代科学の研究によっても、食欲増進、消化を助ける、解毒、風味を増すなど多くの効果が認められています。
薬味は単なる飾りなのだとは思わず、ぜひ残さずに食べてください。

この記事の投稿者
薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生
中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。