あきゅらいず

Vol.168 味の働き

湯 忠立先生

2017/06/14

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私たち人間は味覚を持っているので、「これは美味しい!」とか「これはまずい!」と感じることができますね。でも薬膳では、「味」はただそれだけのものではないと考えています。薬膳では味覚を、酸味、苦味、甘味、辛味、鹹味の五つに分けていますが、味覚それぞれに独自の作用があるとしているのです。
 
酸味:粘膜を保護する
苦味:熱をさます
甘味:養分を補給する
辛味:体を温める
鹹味:他の四味を中和させて吸収しやすくする
 
こうした「味の働き」を活用するのも薬膳の大きな特徴といえるのです。
 

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この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。