【ネパール体験記】" 口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ) " を知っていますか? ~手術室で見たCLPPの医療チーム~

市原

2016/01/26

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きのね

こんにちは、ヘアケアブランド「きのね」のブランドマネージャー市原です。

去る2015年11月28日・・・
商品チームの内藤と共にとある国へ出発しました。
 
羽田空港を出発し、タイのバンコクを経由して、辿り着いたその先は・・・
 
ネパールです!

 
・・・ネ、ネ、ネ、ネパールゥゥゥ!?!
 
nepal.jpeg
 
 
いきなりですが・・・行って参りました、ネパール。
 
ネパールと言えば、中国の南、インドの北に位置する内陸国。世界一高いエベレストを含む雄大なヒマラヤ山脈が望め、世界中からトレッキングの登山者が訪れます。
最近では、2015年4月に起こったネパール大地震は記憶に新しい出来事です。
 
 

◆ そもそも、なぜネパールへ行くことになったのか?

実はこの度とあるご縁があって、約120ヶ国に支部を持つ国際協力団体であるADRA JAPANが行う、ネパールスタディツアーに参加するという機会をいただきました。
 
このツアーの要である
 “ 口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)医療チーム派遣事業 ” (通称:CLPP)
の活動を見学をするために行ってきたのです。
CLPPはADRA JAPANがネパールで長年に渡り行っている活動の一つです。

 
 
あきゅらいずとネパールの関係といえば・・・
あきゅらいずの夏の風物詩でもあり、よもぎとハッカが香る数量限定シャンプー「香風」をご存知でしょうか?
kaorukaze.JPG
 
ネパールへ里帰りした2015年の「香風」!この模様は内藤が後日ブログでお伝え予定~。
 
 
この「香風」のよもぎとハッカの精油の産地は、ネパール。
そう、もともとあきゅらいずとネパールには繋がりがあるんです。
 
「せっかくネパール行くんだし、精油の産地も見れたらいいよね? 震災の影響も気になるし・・・」
「シャンプーに関わることだし、きのねチームのメンバーに行ってもらおうよ!」
 
というわけで、商品チームの内藤と、「きのね」ブランドマネージャーである私に白羽の矢が立ったというワケです。
 
 

◆ 「口唇口蓋裂」って?

 
生まれつき上あごや上唇が裂けている症状のことです。
 
原因は今でもよくわかっておらず、ネパールでは日本と同じ約500人に1人の割合で生まれているそうです。発声や飲食に問題が生じるほか、見た目の問題から差別に苦しむこともあります。
 
日本では乳児・幼少期から手術・治療を行うため、そのままの状態で成人を迎えることはほぼありません。ネパールでは治療を受ける病院や医師の不足、経済的な理由などから治療を受けられる人が少ない上に、口唇口蓋裂に対して迷信(呪いのせいだ・・・など)もあり、心身ともに苦しんでいる方が多くいます。
 
 

◆ 口唇口蓋裂医療チーム派遣事業(通称:CLPP)とは?

 
ネパールに医療チームを派遣し、現地の病院を拠点に口唇口蓋裂の手術を行います。2015年で20回目を迎えたCLPPでは、これまでに延べ約1000件の手術を行っています。
 
医療チームは、形成外科医、麻酔科医、看護師、薬剤師。その他にADRA JAPANのスタッフやボランティアスタッフも加わり現地でのCLPPの活動を支えます。

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◆ 生まれて初めて入った・・・手術室!!

 
このスタディツアーではCLPPの拠点となる病院へ毎日赴き、院内を見学したり、広場で患者さんである子どもたちやそのご家族と触れ合いました。
 
その中で、なんと、実際に手術室にも入ったのです!!
 
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※撮影許可をいただいております。
 
ユニフォームに着替えて、足を踏み入れるとすでに手術は始まっていました。
患者さんのこと、手術の工程の中でまさに今何をしているのかを教えていただきながらの見学。
その距離は、約50センチ(!)という至近距離!
 
shudutu.JPG
※撮影許可をいただいております。

 
「こうやって麻酔をかけて眠りについていくんだ・・・」
「縫合ってなんて緻密な技術なんだ・・・」
 
手術も入院も、縫合も骨折経験もない私には、これまで見たことの無い光景・・・。
いや、お医者さんや看護師さんでもない限り、日本で手術室を見学できることはまずありません。
 
ここにいる先生方は、神のドクターと称されるほどに権威のある先生ばかり。
そして患者さんや手術を連日サポートする全国から集まった看護師の方々。
 
皆、決してお仕事でいらしているのではありません。
 
休暇を利用して、ボランティアとして、この活動の意義に賛同して参加されています。
さらに今回限りではなく、何度も何度も参加されている方も少なくないのです。
 
私は、この「熱意」にいちばん感動しました。
この熱意と継続がこの活動を支えているのだと。
 
最後に、このCLPPの活動に初期からほぼ毎年参加されている先生が仰っていた一言。
 
「このCLPPでは、誰もが自分から動く。例えば、日本で働いている人の中には、あれやってこれやってって指示した時に、ちょっと嫌だなという態度とってしまうこともあるじゃない。それがここにはない。だからいいんだ。」
 
ここに参加されている先生、看護師、スタッフの方々すべてを表している言葉であり、
このCLPPを凝縮している言葉、
そして、スタディツアーの中で私自身が最も印象に残った言葉でもあります。
 
 
今回このネパールに赴き、CLPPの活動を通してネパールという国を知り、
普段触れ合うことの無い医療現場の方とご一緒し、そのどれもが初めてかつ貴重な経験でした。
観光旅行で訪れていたら、見れないものばかりでした。
 
私が見てきたことを伝えていくことこそが、今の私にできること。
これからも引き続き、何かの機会に皆様にお伝えしていきたいと強く思っています。
 
 
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まだまだ続きます、ネパール体験記!
次回は写真とともにネパールをご紹介。1月28日(木)にアップ予定です。お楽しみに。
 
 
★★参考ページ★★
 

この記事の投稿者

市原

プロジェクトマネジメントチーム

「きのね かっさ」がお気に入り☆/毎日おでかけ前に玉粉肌のナチュラルベージュ/音楽と映画と本が好きです。

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