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Vol.93 効果的な組み合わせ

湯 忠立先生

2015/11/11

例えば小豆餡を作るとき、砂糖だけでなく塩を少し入れると美味しくなりますね。正反対のものを加えることによって、本来の力をより大きく引き出すという技は、経験の積み重ねから生み出された知恵といえるでしょう。薬膳でもこうした考え方を基本的に応用しています。
食材を組み合わせるとき、主となるもの、主の働きを助けるもの、これらの働きが潤滑になるようにするもの、そして副作用を取り除いてより美味しく食べられるようにするもの、こうしたものを組み合わせて、一つの薬膳料理が出来上がるのです。これは漢方薬の処方法から発展したものです。

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現在は栄養学が進歩して、一つひとつの食材の栄養素はかなり詳しく分析されています。だからといって、栄養価の高い一つの食材だけを食べていても、決して効率は良くないはずです。その食材と何を組み合わせたときに、その食材の効果が最も得られるのか、その点にも注意することは、とても大事なことだと思います。

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この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。