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Vol.119風邪について

湯 忠立先生

2016/05/25

「風邪は万病のもと」といわれていますね。

これは今から2千年以上前の『黄帝内経素問』という医学書に記されている「風邪は百病の長」という言葉が基になっています。
ただしここでは「かぜ」ではなく「ふうじゃ」と読みます。
 
「風邪(ふうじゃ)」は、病気の外的な原因である六邪の一つで、自然界の風のように、去来が早く、流動性が強く、吹いたりやんだり止まることがないという特徴を持っています。
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さらに厄介なのは、ほかの病邪と一緒になりやすい性質があるということです。
つまり風邪(ふうじゃ)に侵されると、ほかの病邪も侵入しやすくなるのです。

実際に、風邪(かぜ)から様々な合併症を引き起こすのはよく知られていますね。
風邪(かぜ)というと寒いときにひくものと思われるかもしれませんが、実は5月から梅雨にかけて夏風邪をひく方も非常に多くみられます。春の風が治まったからといって、風邪(ふうじゃ)には十分注意が必要です。

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この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。