Vol.228 辛味中毒

湯 忠立先生

2018/08/15

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1980年代から、いわゆる"激辛ブーム"が始まり、それまで余りなかった辛い味の食品が次々に売り出されています。なぜ人は辛い味を好むのでしょう?
 
前に、カプサイシンを摂取することによって痛覚が刺激され、辛味を感じると言いましたが、このとき体内ではアドレナリンとエンドルフィンが大量に分泌されます。アドレナリンは興奮・覚醒状態を促し、痛みを麻痺させる作用があり、エンドルフィンは興奮した状態を鎮静してリラックスさせる働きがあります。つまり、辛いものを食べることによって、自律神経を刺激して、溜まったストレスも解消させることが出来るのです。これは痛みという刺激から身を守るための自然な作用なのですが、エンドルフィンは脳内麻薬と呼ばれるものです。つまり、常時カプサイシンを摂取していると刺激に対する痛覚の反応が鈍くなり、量が増えたり、更に辛いものが欲しくなるという辛味依存症の原因となってしまうのです。
 
適度な辛味はストレス発散に役立ちますが、度を越すと体内に悪影響を与えてしまいます。辛味は中毒にならないように気を付けながら、上手に食べていくようにしましょう。
 

※記事の無断転用は禁じます。

この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。

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