Vol.277 ビールの効能

湯 忠立先生

2019/07/24

冷たいビールが美味しい季節になりましたね。暑くなるとキンキンに冷えたビールが恋しくなるのは、薬膳の考え方からいっても理に適っていることなんです。
 
ビールの苦味が暑気払いに最適なのは、中国医学の五行学説によって説明できます。五行については何度もお話ししていますが、味に関して「酸・苦・甘・辛・鹹」の五味に分類しています。それぞれに違う特徴や効能がありますが、苦味には清熱・消炎作用があるとされます。体内の熱を冷ましたり、炎症を抑える働きがあるのです。したがって、暑ければ暑いほど、身体は苦味を求めるということになります。ビールを美味しく感じるのはこうした理由があるからなのです。

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ただしビールは物理的に身体を冷やす作用も大きいので、飲み過ぎると胃腸を冷やして消化機能を低下させてしまいます。それでなくても暑さで食欲が衰えがちな季節ですから、ホドホドを心掛けるようにしましょう。そしてビールだけに頼るのでなく、ゴーヤやゴボウなど苦の食材を出来るだけ多く摂るようにすると良いでしょう。
 

※記事の無断転用は禁じます。

この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。

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