皆様、いかがお過ごしでしょうか。
いよいよあの季節がやってまいりますね。
そう、「梅雨」です。
髪型が決まらない、洗濯物が乾かない、じめじめ、ムシムシ・・・。
あまり好きになれないという方も多いのではないでしょうか。
雨の日は、お出かけするのもおっくうになりがちですが、
お気に入りの本を片手にブックカフェへ行ってみませんか。
今、増えつつあるブックカフェは
本とカフェという本好きにはたまらない組み合わせ。
お気に入りの本を持って行くもよし、
また、店主セレクトの蔵書をのぞけば、新しい本との出会いがあるかも。
今回は、中央線沿線にあるブックカフェをご紹介します。
まずは、新宿駅から中央線で、二駅目、
高円寺駅から商店街を通り、徒歩約3分の場所にある「アール座読書館」。
こちらは、会話目的の利用は禁止というとても珍しいカフェ。
注文の際も小声でヒソヒソ。
それだけに、読書には最適な空間が用意されています。
室内は植物と水槽がところどころにあり、インテリアも木製で、
まるで森の中にいるような不思議な雰囲気です。
聴こえてくるのは、水槽の音とかすかに流れる音楽のみで、
外の喧騒を忘れさせてくれます。
蔵書は写真集や画集、旅行書から絵本までさまざま。
メニューはドリンクが中心です。
注文したのはプーアール茶。
お湯がたっぷり入った水筒も一緒に出てくるので、
自分のペースでお湯を継ぎ足しながらいただけました。
街中では貴重となった静寂を楽しめる空間です。
読書だけでなく、水槽の音を聴きながら、ぼーっと物思いにふけるのにも最適です。
デスク席に座ったら、ぜひ引き出しを開けてみてくださいね。
驚きが待っているかもしれませんよ。
二つ目は、人気スポットの吉祥寺のお隣、西荻窪駅から徒歩すぐ。
駅前通りから路地を入り、住宅街の中にひっそりとある「beco cafe」。
入口が少しわかりにくく、中の様子が全く見えないので、
入るのに勇気が必要かもしれません。
中に入ると、店内は明るくポップな雰囲気。
席は一人席が主ですが、店の奥にはお座敷席もあり、
ゆったりできそうです。
蔵書は文学作品から漫画、懐かしい雑誌類まであります。
テーブルの脇に小さな本棚があるので、手軽に本を手に取って読むことができます。
メニューはフード、スイーツからアルコールまであり、カフェとしての魅力も満載。
小説に登場するメニューの中から、
江國 香織著 『ぼくの小鳥ちゃん』 (新潮社 2001/11/28)
に登場する小鳥ちゃんの大好物「アイスクリームのラム酒がけ」を注文。
小鳥ちゃんになった気分でいただきました。
丁寧に入れられたコーヒーの香りと温かな雰囲気。
小さな宝物を見つけた気分になる素敵なカフェでした。
どちらのカフェもそれぞれのこだわりがいっぱいにつまった空間でした。
都会にいると本と静かに向かい合う時間も贅沢なひとときですよね。
ブックカフェでなくても、工夫をこらした素敵な図書館や
一般の人が利用可能な大学の図書館も利用してみるのもいいですね。
人にとってはうっとうしい季節ですが、自然にとっては恵みの雨。
嫌な気分は置いておいて、自分らしい楽しみを見つけ
自然とうまくお付き合いしてみてはいかがでしょうか。
※混み合っている時は譲り合って楽しくご利用ください。
どちらのカフェもイベントなどの開催もあります。
営業時間や定休日はお店にお問い合わせください。
【アール座読書館】
【住所】杉並区高円寺南3-57-6 2F
【電話】03-3312-7941
【定休日】月曜(月曜祝日は翌火曜休)
【営業時間】 平日 13:30~
土日祝 12:00~22:30(LO22:00)
【beco cafe】
【住所】東京都杉並区西荻北3-18-6
【電話】03-6913-6697
【定休日】毎週火曜日・毎月最終週は火曜・水曜日
【営業時間】14:00~23:00(ラストオーダー22:30)
【お食事の提供時間】14:00~17:00までは、
ドリンクと軽食のみのご提供となります。
17:00~ラストオーダー22:30は、
定食を含めたご提供となります。