「蓮始開く(はすはじめてひらく)」。
涼しげな響きの七十二候とは裏腹に、まだ梅雨明け宣言は聞けず、日本は相変わらずの湿気。さらに、徐々に暑さが加わって、蒸し暑さが増してきました。
いつも、中医学に基づいたお話が多いのですが、今日は、ちょっと趣向をかえて、同じく蒸し暑かったジャカルタの食生活のお話を。(
先日、ジャカルタに行ってきました!)
中医学の教えでも、「暑い国の食材は体を冷やすものが多い」と言われているし、ここはひとつ、暑い国ジャカルタから、食材と食べ方のヒントを探してみましょう。
もしかしたら、夕食のヒントになるかしら?
さて、みなさんは、インドネシア料理、特にジャカルタ、と言われたら何を思い浮かべますか?
「ナシ・ゴレン」(ナシ=ごはん、ゴレン=揚げる→チャーハンみたいなの)
「ミー・ゴレン」(ミー=麺、ゴレン=揚げる→ヤキソバみたいなの)
ここまでは、日本のレストランでも見ますから、思いつく方もいるでしょうか!?
後は、あとは・・・唐辛子!辛いもの?・・・なんて、私がイメージできたものは、正直それぐらい。でも、意外に、私達が日本で食べているものと似ているものも、沢山あるのです!例えば・・・。
「アヤム・ゴレン」(アヤム=鶏肉、ゴレン=揚げる→フライドチキン)
「ミー・アヤム」(ミー=麺、アヤム=鶏肉→鶏肉の汁そば)
「ミー・バッソ」(ミー=麺、バッソ=肉団子→肉団子の汁そば)
「サテ・アヤム」(焼き鳥みたいなの)
(こちらは、麺とスープが別々になった、ミー・バッソ)
(こちらはサテ・アヤム。日本の焼き鳥にそっくりですよね!)
これらが思い浮かんだら、かなりのインドネシア通!前回も触れましたが、宗教の関係上、インドネシアでは鶏肉をよく食べるのですよね。ほとんどの料理に鶏肉が使われています。
そして、またまた意外に思ったのは、日本を含めて、他のアジアの国々と同じように、お米やお豆、お芋もよく食べるということ。
特に、「お粥」のことは「ブブール」といって、「ブブール・アヤム」(ブブール=お粥、アヤム=鶏肉)なんかは、食堂に大抵あるメニューです。
芋はたっくさんの種類があって、調理法も、揚げたり、そのまま蒸したり、すったものに何かを混ぜてさらに蒸したり!
一見、珍しい食材でいうと、「テンペ」といって、大豆をテンペ菌というもので発酵させた食品もありました。納豆が、大豆を納豆菌で発酵させた食品なら、兄弟みたいなものでしょうか?最近は、日本でも健康食品として見かけることがあります。
(まるでブロックのようなテンペ。日本では高いけど、インドネシアでは手頃なお値段!)
触感がしっかりしているので、お肉の代用品として食べることもあるよう。タンパク質も豊富です!現地では、これを揚げた「テンペ・ゴレン」が、おかずやおやつとしてよく食べられていました。
大豆の加工食品を揚げるなんて、なんだか精進料理みたいですが、チキンナゲットのようで美味しいのです!
(こちらは、お洒落なレストランのテンペ・ゴレン。青唐辛子には気をつけて!ししとうのようにかじって、5分ほど悶絶しました・・・。)
それにしても、見ているとお腹が空いてきますね^^;そして、まだまだ、色んなものを食べたのです。食い意地はったインドネシア紀行は次に続きます!