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想い出もコトコト煮込んで、ほろ苦、島レモンジャム

2023/08/04

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ちょっぴり手間はかかるけど、甘さもゆるさも自分好みにできて、やっぱりホームメイドのジャムはいいものです。
旬の果物は生で食べるのが一番、と思いますが、ジャムにしたときに新たな美味しさを発見するということもありますよね。
柑橘類のママレードはその最たるもの。
皮の部分にも有効成分が含まれていたりするので、全てを利用できるのも嬉しいですね。
旅先で手に入れた青いレモン、その時の景色や出会った人などを思い出しながら煮込めば、甘酸っぱい香りに癒されます。






【材料】(小さなビン1本分)
グリーンレモン(卵大)......3個
グラニュー糖......90g(皮と実の重量の80~90%くらい)






【作り方】
<1>
レモンは良く洗って皮を薄く剥き、細かく千切りにして、重さを計っておきます。 たっぷりの水といっしょに鍋に入れて火にかけ、沸騰したら2~3分茹で、ざるに上げて洗います。これを2~3回繰り返して苦味とアクを抜きます。鍋に戻したらしっかりかぶるくらいの水を加えて、柔らかくなるまで10~15分ほど煮ます。

<2>
皮を煮ている間に実を取りだします。 まずナイフで白い綿の部分を剥き、薄皮にそってナイフを入れて実を取りだします。種を除き、実の重さを計ります。皮と実の重さを足した80~90%の分量のグラニュー糖を用意します。 薄皮と種にはペクチンが豊富に含まれているので、一緒に煮込むためにガーゼで包んでおきます。(お茶パックを使うと便利です。)

<3>
皮が十分に柔らかく煮えたら、実とグラニュー糖、ガーゼで包んだ薄皮と種も一緒に鍋に入れ、煮詰めていきます。最初はやや強火で少し煮立たせ、アクを真ん中に寄せてすくい取ります。その後は少し火を弱め、焦がさないように様子を見ながら煮込みます。ガーゼはあまり煮詰まる前に、途中で取り出してください。

<4>
わずかにとろみが付き、やや大きな気泡が立つようになったら火を止めます。熱いうちに清潔な保存ビンに入れ、冷蔵庫に保存します。






【ポイント】
・レモンは農薬を使っていない国産のものを使いましょう。もちろん、黄色いレモンでも美味しくできます。
・この島レモンはちょっと汁気が少なかったのですが、ジューシーなレモンの場合はその汁も全て使いますのでこぼさないように剥いてくださいね。
・お砂糖は普段は粗製糖を使いますが、ジャムだけは別。スッキリと素材の味を活かしたいのでグラニュー糖を使っています。レモンは酸味が強いので、皮と実の重さの80~100%くらいでお好みの甘さをみつけてください。
・熱いうちはゆるめでも、冷めるととろみが増しますので煮詰めすぎないようにご注意ください。






※これらのレシピは養生薬膳の考え方に基づいて作ったもので、全ての体質に当てはまるものではありません。



この記事の投稿者

いがらしこのえ先生

国際薬膳師。天然酵母パン研究家。1985年より国産小麦&天然酵母のパン製造に携わり、足掛け37年各所で製造、指導、パン教室などを手掛ける。29歳で離婚後は、2人の息子を“パンで”育て上げる。55歳で岩国へ移住。62歳でジョージア移住。