薬膳レシピ
【5月】たっぷり野菜と 白いんげん豆のミネストローネ
2025/03/ 3
たっぷり野菜と白いんげん豆のミネストローネ。
豆類は穀類とともに、栄養を体全体に運ぶ、消化吸収を促す、元気を作り出す脾の働きを助けるなど、
薬膳の中心的役割を果たす食材です。煮るのに少し時間がかかるため敬遠されがちではありますが、
ぜひ工夫して毎日の食事に取り入れたいものですね。
ちょっと小粒の「手亡(てぼう)豆」は比較的短時間に煮えるので、
豆料理初心者にもおすすめです。今回は旬の野菜をたっぶり使って、
ミネストローネに仕立ててみました。ほっこりとお腹の中から温まり、やさしい気持ちになるスープですよ。
【材料】
(4人分)
白いんげん豆(手亡豆)......80g
新玉ねぎ......大きめ1個
にんじん...... 小さめ1本
春キャベツ......大きめの葉2枚
セロリ......1/2本
えのき......1/2パック(100gくらい)
にんにく......1~2片
トマト水煮......1/2缶(200g)
水......豆の煮汁と合わせて800~1000cc
オリーブ油......大さじ1.5
ローリエ......1~2枚
オレガノ......少々
塩、胡椒......適宜
パセリ......少々
<1>
白いんげん豆は洗って、たっぷりの水に一晩漬けてもどします。
鍋に入れて火にかけ、煮立ったらアクを取り、弱火で豆が軟らくなるまで煮ます。(小さめの手亡豆なら15分くらいで柔らかくなります。)
<2>
にんにくはみじん切り、玉ねぎ、にんじん、キャベツ、セロリはさいの目切り、えのきは根元を落として1㎝くらいに切ります。
<3>
鍋にたっぷりめのオリーブ油を入れ、にんにくを加えて火にかけます。にんにくの香りが立ってきたら、玉ねぎ、にんじん、セロリ、えのきを加えて炒めます。玉ねぎが透きとおり、にんじんの甘味が出るくらい炒めたらキャベツも加えてさらに炒め、豆の煮汁と水、トマト缶、豆、ローリエ、オレガノを加えて煮込みます。
<4>
にんじん、セロリに火が通ったら、塩こしょうで味を整えます。
器に盛り、あればパセリのみじん切りを散らして、でき上がりです!
【ポイント】
・お豆を煮るのは大変、と思われがちですが、一晩じっくりもどしてあげると意外と短時間で煮上がりますし、何と言っても缶詰とは美味しさが違います。保温ポットを利用するなど、エコで手間なしの方法もありますので、是非チャレンジしてみてください!
・コンソメやベーコンなどを入れなくても、炒めた野菜ときのこの旨味にお豆の煮汁の甘味も加わって、とっても美味しいスープになりますよ!
・煮込み加減はお好みですが、あまり煮すぎない方がおすすめです。
・身体が冷える人はにんにくをちょっと多めに。ほんの少し唐辛子を加えても美味しいです!。

この記事の投稿者
いがらしこのえ先生
国際薬膳師。天然酵母パン研究家。1985年より国産小麦&天然酵母のパン製造に携わり、足掛け37年各所で製造、指導、パン教室などを手掛ける。29歳で離婚後は、2人の息子を“パンで”育て上げる。55歳で岩国へ移住。62歳でジョージア移住。